- 本を読んでも内容をすぐに忘れてしまう
- 色々な読書法を試してきたけど自分には合わなかった…
- そもそも本を読む気になれない!
このような悩みを抱えている人は多いのではないかと思います。他にも、勉強した内容がなかなか覚えられない、すぐに忘れてしまうなど、読書以外にも悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。
実際、私も読んだ本や勉強した内容がなかなか頭に入らず苦労した経験があります。しかし、これから紹介する「独り言読書法」を発見し、実践したことで、記憶への定着が段違いになりました。
この記事を読めば、独り言読書法の威力はもちろん、読書や勉強することの楽しさも分かるようになります。
上記のような悩みを持っている人はもちろん、そんな悩みのない人、読書や勉強にあまり興味がない人にも参考になる内容となっています。ぜひ最後まで読んで、独り言読書法をマスターし、今後の読書や勉強に役立ててください。
独り言読書法は最も簡単で効果的
独り言読書法は読書中や読書後に、読んだ本の内容を自分の言葉に言い換えて、自分自身に説明する読書法です。
多くの方は本を読んだ後、「面白かった~」と満足して本を閉じ、読書を終わらせてしまいます。漫画や小説など、娯楽のための読書であればそれでも良いのですが、本の内容を覚えたい、使える知識にしたいと思っているなら改善しなければなりません。
また、世の中には多くの読書法が存在しますが、それらはそれぞれ異なった目的を持っていることも理解しておく必要があります。
例えば、斜め読みや拾い読みは本の概要をざっと理解するのが目的です。そのため、本の内容を深く理解したい場合、これらの読書法は適していません。つまり、各読書法の目的を理解しておかなければ効果がないと言っても過言ではないのです。
独り言読書法は、読んだ本の内容を忘れないようにするのが目的です。読書ノートを書いたり、私のようにブログを書いたりするのも忘れないようにするのが目的ですが、どうしても手間と時間がかかります。以前、私も読書ノートを書いていましたが、面倒だった割にあまり頭に入りませんでした。
簡単で効率的に記憶できる方法はないのか、この悩みを解決するためにたどり着いたのが「独り言読書法」です。
独り言読書法ではペンもノートもいりません。口があれば十分です。特に決まったやり方はありませんが、以下の2点は必ず押さえてください。
- 何も見ないで説明(アウトプット)する
- 自分の言葉に言い換えて説明する
この2点さえ押さえれば、自分の好きなようにアレンジしてもらって構いません。参考までに、私の行っている独り言の手順を紹介します。
- 一章、一節など区切りのいいところまで読み進め、本を閉じる
- 読んだ範囲の内容を本を見ないで自分の言葉で説明する
- 上手く説明できなかった箇所はもう一度読み直して再び説明する
- このプロセスを繰り返していき、最終的にその本一冊何も見ないで説明する
あくまで私が普段行っている方法ですので、余裕があれば、各々が自分に合った方法を見つけてください。
独り言読書法の3つのメリット
独り言読書法は読んだ本の内容を忘れにくくするのはもちろん、他にも様々なメリットがあります。この記事では独り言読書法の持つメリットについて、3つ解説していきます。
記憶への定着が圧倒的
独り言読書法は他の読書法より楽で効率的に記憶できると述べました。ここではその理由について2つほど挙げてみます。
1つ目は、声に出すことで脳が活性化されるからです。
東北大学で人の脳の仕組みを研究している川島隆太教授は以下のように述べています。
活字を黙読すると、後頭葉や側頭葉、頭頂葉をはじめ、左右の前頭前野が活性化する。音読する場合は発声とその音声を耳で聞くことを伴うため、黙読のときに活性化する部位に加え、聴覚野なども活性化する。
出典:https://www.hj.sanno.ac.jp/cp/feature/201911/08-02.html
脳の様々な部分が活性化することで、声を出さない時より記憶への定着が促進されるのです。
皆さんは好きなアーティストの新曲が歌えるようになりたい時どうしますか?曲に合わせて何度も何度も声を出して練習しますよね。そうやって自然に歌詞を覚えていきます。
つまり、私たちは声に出したほうが覚えやすいと無意識で分かっているのです。
2つ目は、誰かに説明する前提で本を読めば集中力が高まるからです。
人にものを分かりやすく説明するためには、自分がそのものについてある程度理解していなければなりません。
客観性を重視している本や教科書は、どうしても堅苦しい記述になっています。そのため、そのような記述をそのまま相手に伝えても、分かりやすい説明にはなりません。相手に分かりやすく伝えるには、自分の言葉に言い換えて、端的に説明しなければなりません。そのためには自分が完璧に理解していなければいけないのです。
本や教科書を完璧に理解しようとする結果、集中力が高まり、効率よく記憶できるのです。
論より証拠、百聞は一見に如かず。まずは皆さん自身で試してみてください。
「独り言勉強法」でもある
独り言読書法は、読書だけでなく勉強やそれ以外にも応用することができます。つまり、独り言読書法は「独り言勉強法」でもあるのです。
例えば、日本史の勉強。一般的な勉強法としては、教科書を繰り返し読む、ノートにきれいにまとめるなどが挙げられます。しかし、このような勉強は自己満足に陥りやすく、手間も時間もかかる割にあまり覚えられない。今風に言えば「コスパが悪い」のです。
そこで独り言読書法を応用します。教科書のあるページを読んだら教科書を閉じて、その部分をセルフ授業するのです。うまく説明できない箇所があれば教科書を読み直し、もう一度セルフ授業します。これを繰り返していけば、完璧に理解した教科書の完成です。
独り言読書法自体が自由にアレンジされるものなので、どのように応用していくのかも、皆さん自身に委ねられています。自分のスタイルに合わせて応用していってください。
読書や勉強のヤル気を高める
本を読まなければならない、勉強しなければならない。なのにどうもヤル気が出ない。そんな自分に嫌気がさして、さらにヤル気がなくなる。誰しも一度はこのような経験をしたことがあると思います。
しかし、これはその人の根性や精神力の問題ではありません。そもそも従来の詰込み型の学習、言い換えれば、アウトプットの機会が全くない学習ではやる気が出ないのは当たり前です。
重要なのは、学んだ知識を使う機会があるかどうかです。
部活で試合に出れないのが決まっているにも関わらず練習する気にはなりません。それと同じで、知識も使う機会がなければ学ぶ気にならないのです。皆さんも試験がないのに勉強したりしませんよね。
逆に言えば、知識を使うと分かっていればヤル気も自然と高まるのです。
独り言読書法では、学んだ知識を即座に使ってあげることになります。ゆえに、この読書法を取り入れることで、学習の意欲が自然に湧き出てくるようになるのです。
まとめ
- 独り言読書法は読んだ本の内容を、何も見ずに、自分の言葉に言い換えて説明する読書法
- 声に出したり、人に説明する(この場合は自分)前提で本や教科書を読むことで、記憶への定着が促進される
- 独り言読書法は「独り言勉強法」でもある
- 独り言読書法は学習の意欲を高める